ケージ・キャリーの安全対策

ケージやキャリーの使用には、扉開きや底外れなどでロストに直結するリスクが伴います。
本記事では、これらの事故を防ぐため、身近なものを使って具体的な対策をご紹介します。
自宅での普段使いから、庭やベランダでの日光浴での利用、通院などでお出かけの際に使えるものまでご案内致します。

扉開き、底外れ、分解を防ごう

身近なものを使って、ケージやキャリーに直接施せる安全対策をご紹介します。
”日光浴やお出かけのときだけ対策する”のではなく、日頃からの対策が重要です。
このひと手間・ひと工夫が、油断や不注意、そして地震などの災害などのイレギュラーから守ることにも繋がります。

ナスカン

まずは、扉開きを防ぎましょう。扉のロックにナスカンを使い、鳥が自力で開けられないようにします。中~大型インコではナスカンを開けてしまう場合もあるため、南京錠などが必要になる場合も。
メインとなる出入り口だけではなく、付属のエサ入れを出し入れするために用意されたスライドドアも、出入り口に含めてロック必要です

簡易ストッパーも便利

ケージの金網に差し込んで90度捻るだけで、簡単にロックができる優れものです。
引っかけるタイプの食器やバードバスの固定にも。
開け閉めの多い出入り口へ、手軽に使えて安価なので、文鳥と暮らす我が家でも大変重宝しています!
ただし、力の強くて器用な鳥種には不向き。そしてプラスチック製品のため、使用を繰り返すうちに摩耗してきます。消耗品として割り切って、まとめ買いしています。

金網の太さやピッチによっては取り付けができません。各種商品説明の適応ケージを必ずご確認ください。

結束バンド

金網の接続部分に結束バンドを使用し、衝撃による分解を防ぎます。消耗品として安価で手軽に使い捨てができます。(繰り返し使えるリピートタイプもありますが、劣化には注意)

取り付け位置や鳥種によっては簡単に噛み千切ってしまうこともあるため、注意して使う必要があります。

荷締めベルト

底外れや分解を防ぎます。洗濯ネットや風呂敷などと組み合わせて使うのもオススメです。伸縮性のあるゴムバンドも◎

締めすぎは劣化や破損に繋がるため注意が必要です。そのほか、横滑りしてしまう場合には滑り止めとして伸縮性のある布などを挟むと効果的です。

お出かけには +αの対策

洗濯ネット

キャリーがすっぽり入るサイズの洗濯ネットも入手がしやすく安価で、通気性、適度に視認性もありオススメです。
直接の分解防止にはなりませんが、万が一の際の脱走を防ぎます。

バッグ

バッグに入れて運ぶことで、運びやすさ、安定性を高めるだけでなく、保温・遮熱、鳥さんを落ち着かせることにも繋がります。

布地にロックや底の留め具が引っかかって開いてしまいロストに繋がる場合があるので、扉開き・底外れなどの分解対策をしてから入れることが大切です。

風呂敷

伸縮性・通気性に優れた風呂敷があれば、お弁当のように包むのもオススメ。
底外れを防ぎ、ぴったりサイズのバッグの代わりとしても持ち歩けます。そのまま持ち運ぶ際には、荷締めベルトやゴムバンドを上から合わせるとより安心です。逆に、冬場など寒い時期には更にバッグに入れることもできて便利です。

プラケースの場合は問題ありませんが、金網の場合は布地がぴったりとして愛鳥さんのクチバシが届いてしまうこともあるため、中~大型には不向き。

専用グッズの利用

人気のキャリーへのぴったりサイズや、汎用性の高いベルトなど
「鳥のロストを防ぎたい」という想いから生まれた専用グッズも

まとめ

扉開きや底外れを防ぐための対策グッズを使用することで、ケージやキャリーの安全性を高めることができます。ナスカンや結束バンド、荷締めベルトなどを活用して、万全の対策を講じましょう。詳細なロスト対策については、別の記事でさらに深掘りします。

大切な愛鳥の安全を守るために、日々の小さな工夫が大きな効果を生みます。飼い主さんと愛鳥が互いに安心して過ごせる環境を整えていきましょう。