ロストしてしまったら?

愛鳥を迷子にしてしまった場合、速やかに行動することが重要です。
この記事では、初動と拾得物届の重要性についておおまかな流れを説明します。

重要な行動

まず最初に行うべきことは、「呼び回り」
すぐに保護できなかった場合「拾得物届け」「SNS・専用サイトへ情報を募る投稿」
当日中に保護ができなければ、地図などを確認しながら「ポスター・チラシの作成、ポスター設置のお願い回り」
「チラシのポスティング、聞き込み」「拾得物データベースの確認」
そして、ご自身が可能な限りで「地道な捜索活動の継続」となります。

呼び回りをする

迷子になった直後は、すぐにその周辺を探しましょう。
外で怯えている状態の愛鳥に近づく際には、興奮させず、驚かせないように注意が必要です。鳥さんが見慣れない服装や大声で呼びかけるのは避けましょう。
最低限の持ち物はキャリーやプラケース、その鳥さんの好物(粟穂やシードなど)

保護されず彷徨っている可能性が高い、最初の数日間は特に重要です。「日の出と共に」捜索に行くことをおすすめします。犬の散歩などで”決まった時間に歩いて行動”されている方が、迷い鳥を目撃している可能性も。

警察に遺失物届を出す

最初の呼び回りで保護できなかった場合は、最寄りの警察へ速やかに届け出をしましょう。迷い鳥が保護された場合、警察に届け出が出ていれば管轄のデータベースに記載され、確認の連絡を受けることができます。
インコ類は何10kmをも移動してしまうことがあります。もし遠からず隣接した他府県がある場合は、そちらのデータベースも確認することも大切です。

2024年7月現在の日本では、各都道府県の警察がそれぞれ独自の遺失物データベースを運営しており、全国で統一されたシステムは現在存在しません。したがって、県をまたいでの拾得届の共有や連絡は基本的には行われていないため、近くの警察や交番に遺失物届を出しても他の都道府県の警察や交番に自動的に情報が共有されるわけではありません​

SNSや迷子ペット掲示板に投稿する

LINEやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSに加えて、迷子ペットの専用投稿サイトも活用しましょう。多くの目に触れることで、共有され、発見の可能性が高まります。

ネット上には「保護している」と嘘をついて、不当に金銭を請求してくる「なりすまし」もごく一部存在しています。怪しいと思いながら、藁にもすがる想いで支払ってしまう飼い主さんも居ます。
トラブルを防ぐためにも、足環の番号やおしゃべりの内容など明確な特徴がある場合は公開せずに伏せ、保護主さんとは警察を介してやりとりすることが重要です。

チラシやポスター

上記の3つについて全て行い、長期に渡る捜索になると思われる場合や捜索の合間の時間に
愛鳥の写真と必要事項を記入したチラシやポスターを作成、コピーをして、呼び回り・捜索時に持ち歩きましょう。
聞き込みやポスティングなどで配ることが非常に有効です。
施設などに設置してもらう場合には必ず許可を取りましょう(公園や電柱などに勝手に貼り付けるのは条例違反となります)
自分の車のダッシュボードに貼る、ゼッケンのようにしたり、背中のナップサックなどにポスターを貼る、なども周りから「鳥を探している」とすぐ分かるためおすすめです。

一人で頑張らないで

迷子になった鳥を探すのは非常に困難であり、家族や友人、SNSのコミュニティなど、多くの人の協力を仰ぎましょう。特に長期間に及ぶ場合、心身ともに消耗していきます。ご自身の体調や心のケアも忘れずに。

もっと詳しいご案内

姉妹サイト「帰ろう、ことり。」では、迷子になってしまった鳥の保護を目指すガイドラインとして、初動対応のポイントをもっと詳しく解説しています。迷子になった鳥を見つけるため、保護の方法や対応、保護された鳥を飼い主のもとに戻すための手順を提供していますので、ぜひ参考になさってください。

まとめ

ロストした場合、鳥を探すことは実際のところ簡単ではありません。
しかし、第三者の協力を得ること、出来得る限りの行動が生命を繋げるための鍵となります。

次の記事では、主に保護主側の負担について説明します。

ロストは他人事ではありません。完璧な人間はいませんが、「明日は我が身」と肝に銘じておくことで、対策できること、未然に防げることが多くあります。
ぜひ姉妹サイト「帰ろうことり」の内容にも目を通して頂ければ幸いです。

この記事が、愛鳥を守るための意識を高める一助となることを願っています。次回の記事も、ぜひご覧ください。