来客の際には

来客時には、愛鳥の安全を最優先に考え、適切な対策を講じることで、ロストや事故を防ぐことができます。訪問者がいても安心して愛鳥との生活を楽しむために、以上の注意点をご確認ください。

来客時の放鳥

家族以外の来客、特にお子さまやご親戚、お客様が愛鳥に興味を持つことがあります。かわいくて仕方がない愛鳥を見てもらいたい気持ちもよくわかりますが、慣れない方が関わることでロストや事故のリスクが高まることを覚えておいてください。

社会化というメリット

リスクが高まる一方で、来客と愛鳥が接することで鳥の社会化が進むという大きなメリットもあります。鳥が様々な人と接することで、他人に対する警戒心が薄れ、よりリラックスした生活を送ることができるようになります。

鳥の社会化とは、鳥が様々な人や環境に慣れる過程を指します。鳥が人間や、異なる環境に触れたり、普段と違う状況に慣れることで、警戒心が薄れ、ストレスを感じにくくなることを目的としています。
社会化が進むと、鳥は新しい状況にもリラックスして対応できるようになり、飼い主以外の人にも慣れやすくなります。これにより、鳥の生活の質が向上し、健康的で穏やかな性格になることが期待できます。

わざと強いストレスを与えたり、慣れないことにむやみに怖がらせるのではなく、日頃からスモールステップで、適切な距離感を測りながら段階的に行うことが重要です。鳥のペースに合わせて少しずつ新しい環境や人に慣れさせることで、安心感を持ちながら社会化を進めることができます。

無理に放鳥しない

愛鳥の安全を最優先に考えると、状況に応じて無理に放鳥しない判断が必要な場合もあります。特に来客が多い時や、活発なお子さまがいる場合は、愛鳥をケージ内に留めておく方が安心です。

来客への説明

事前に来客に対して、愛鳥の取り扱いについて説明しておくことが重要です。例えば、「ケージの扉を勝手に開けないでほしい」「すり足で歩いてほしい」などの基本的なルールを伝えましょう。

来客へのお願いの一例
  • 追いまわさない
  • すり足で歩いて
  • ソファに座るときも確認

宅配・急な訪問

宅配便や突然の訪問があると、慌てて対応するうちに予期せぬリスクが発生することがあります。
特に放鳥中の場合、玄関や窓が開くことで、鳥が外に飛び出してしまうことがあります。
訪問者が鳥の存在を知らずにいきなりドアを開けると、鳥が驚いてパニックになることも。こうした状況を防ぐために、事前に対策をしておくことが大切です。

短時間でのケージ戻しを習慣化

来客時に限らず、短時間でも鳥をケージに戻す習慣をつけると良いです。例えば、宅配の受け取りや、ちょっとした外出の際には、一旦ケージに戻しておくことで、突然の状況変化に対する対策が取れます。鳥が慣れている環境で安心できるように、ケージ内での過ごし方を整えておきましょう。

置き配サービスの活用

宅配や郵便物の受け取りに慌ててドアを開けることで、確認不足によって愛鳥が外に飛び出してしまうリスクがあります。置き配サービスを利用することが、玄関を開ける回数を減らし、愛鳥の安全を確保することに繋がります。無理にドアを開けない工夫をしましょう。

ご自身からの注文の場合、置き配サービスだけではなく、コンビニ受け取りや配達会社の支店止めが事前に指定できる場合があります。家を空けることができ、配達員さんの負担が減らすこともできるのでおすすめです。

二重扉にする

玄関や廊下にカーテンや網戸を設置して、二重扉の構造にすることで、鳥が直接外に飛び出すことを物理的に防ぐ対策があります。
詳細については、別の記事で詳しく説明していますので、ぜひそちらもご覧ください。

まとめ

来客があるときは、愛鳥の安全を第一に考えることが大切です。鳥の社会化は重要ですが、慣れない人が関わることでロストや事故のリスクも伴います。以下のポイントを守りましょう:

鳥の社会化:段階的に行い、鳥が安心できる環境を提供する。無理に放鳥せず、鳥の安全を優先します。
短時間でもケージに戻す習慣:宅配や急な訪問の際には、必ず鳥をケージに戻す。
置き配の工夫:玄関を開けるリスクを減らすために、置き配を利用する。
物理的な対策:玄関や廊下にカーテンや網戸を設置して、二重扉にする。

放鳥する場合は、注意事項を来客に伝え、飼い主が普段以上に目を離さないようにしましょう。
無理のない範囲で、安心して交流できる環境を整えることが重要です。

これらの対策を取り入れることで、愛鳥の安全を守りながら、来客との交流を楽しむことができます。何よりも大切なのは、鳥の安全と安心を最優先に考えることです。