ロストは、放鳥中だけに起こることではありません。
キャリーやケージは愛鳥を危険から守るための「安全地帯」となるべき場所ですが、様々な状況、思わぬタイミングで扉が開いたり底が外れてしまう、分解してしまうことがあり、それが即ロストに直結します。
本記事では、よくある事例と共に、キャリーやケージの弱点と危険性についてまとめています。
目次 非表示
ロストに繋がる事例
まずは、愛鳥が入ったケージやキャリー(プラケース含む)からロストに繋がってしまった事例をいくつかご紹介します。
- 持ち手だけでぶら下げて…
- 愛鳥が入ったケージ・キャリーを持ち手だけでぶら下げて移動させていたら、留め具が外れ、そのまま底も外れてロストしてしまった事例。
- 日光浴中の転倒…
- 屋外での日光浴中、急な風で倒れてしまいケージが分解してしまった事例。愛鳥はパニックになっているため、飼い主が目の前にいてもロストは防げません。
- 帰宅して、明かりをつけた瞬間に…
- 玄関で明かりをつけた瞬間に、ケージに居るはずの愛鳥が飛び出してしまいロスト。飼い主が留守の間に地震がありケージが転倒、分解して部屋から廊下へと出てしまっており、突然明かりがついたことでパニックになったことが原因。
- 自力でケージから出てきてしまって…
- 愛鳥がケージ内に居ることを確認してから窓を開けたにも関わらず、飛び出してしまった事例も。ケージの扉を内側から開け、自力で出てきたことが原因。
ケージやキャリーの弱点
扉開き、底外れのリスク
ケージやキャリーは、日常の手入れや掃除などのため、普段使いがしやすいよう作られています。組み立ても容易であり、現状は「持ち手がついているもの」がほとんどです。
愛鳥が出入りしやすいよう大きな扉がついているものや、エサ入れを入れるための小窓がついているものは大変便利なものです。
しかし便利な反面、留め具が外れてしまったり、転倒などであっさりと扉が開いたりと、簡単に分解してしまうものだということを意識する必要があります。
ケージからの脱走
鳥は小型であっても学習能力も高く、自力で内側から扉を開けてしまうこともあります。
中~大型インコに至っては、ナスカンも器用に開けて出てきてしまうことがあります。
中~大型鳥ではナスカンを器用に外し、自力で扉を開けて脱走する場合があります。この場合、一般的なレバー式よりも鉄砲ナスカンの方が開けにくくオススメです。ナスカンが大きいほど開けるのに力が必要になります。
「ダイヤルロック式の南京錠でも数字の感触や形を覚えて攻略してしまう」
「鍵付きの南京錠でも鍵を近くに置いていたらそれを使って開けられた」
というような驚くべき報告もありますので、鍵付きの南京錠を使用し、鍵は鳥の届かない場所に保管するのが確実です。多羽飼いの場合、同じ南京錠を共通の鍵で使えるようにすると、スペアがたくさんあり安心です。
まとめ
ケージやキャリーの使用には、便利さと同時に潜む危険もあります。過去のロスト事例を通じて、どのような弱点があるのかを知ることで、対策の必要性について身近に感じていただけたら幸いです。
次回の記事では、ケージ・キャリーの取扱い方法について説明します。