飼い主さん本人ではなく
「家族が」「来客が」逃がしてしまったというケース
特に、家族がきっかけだという文言は非常に多く見受けられます。
ここでは飼い主さんの「責任」についても触れていくで…
しんどいかもしれんけど、ほんまに多いことやさかいにな
賃貸でもできるような対策も紹介するで!
飼い主さんが普段から気をつけていても…
第三者が出入りする以上、飼い主さんだけでは防ぎきれません。
何年も大丈夫だったことも、ちょっとした不運が重なれば…その時は一瞬です!
家族が逃がしてしまった
放鳥中に、家族が急に扉(窓)を開けて…
居ない間に触り慣れない家族が、勝手に鳥を出してしまって…
そして、認識に大きな差があり悪びれない態度の家族を許すことができず、不信感を持ってしまったりそのまま深い溝ができてしまった…というような、悲しい事例もあります。
ロストだけではなく、放鳥中に部屋を出ていこうとする家族のことを鳥が飛んで追っていき、閉めるドアの扉で挟んでしまった…
飼い主の肩に居ると思っていたら足元にいることに気付かず、踏んでしまった…など
鳥が飛んでいく対象が複数になり、家族が見ているからと油断をした結果、放鳥中の事故も起こりやすいのです。
同居家族への周知徹底、ルールを共有して習慣化することが非常に大切ですが
ちょっとしたミスは誰しも起こり得るもので、不運も重なることがあります。
どうか想像し、ロストや事故など致命的なことを防ぐため
事前に考え得る限りの打てる対策をもって、愛鳥を守りましょう!
来客で逃がしてしまった
直接的、または間接的に「突然の来客」がきっかけで逃がしてしまうケースも少なくありません。
親戚の子どもが遊びにきている際に勝手に出してしまって…
宅配や営業など含め、急な来客により慌てて放鳥したまま扉を開けた…
必ずケージに戻してから玄関へ!
宅配などで慌てて、放鳥中にそのまま玄関へ向かってしまうことでのロスト事例もよくあるケースです。
ケージに戻せないで無理に追い回すことになるような場合は、鳥の安全を優先することが必要です
再配達依頼をさせて頂く形や、なるべくご迷惑をおかけしないように
受け取り場所に自宅以外を指定したり、置き配ボックスという方法もあります。
個人的には、慌てて追い回すのではなく、日頃からなるべくスムーズにケージやキャリーへ入ることができるようにしておくことも重要だと考えています!
うちは飼い主がトイレ近いタイプやからって
ちょいちょいケージに戻されるんやけど
ケージの外やとお腹も空くし、戻るときだけは大好物の青米もらえるねん!
すぐ出してもらえるんも分かっとるさかいに、すんなり帰ったるねんで!
来客の際には無理に放鳥しない
お家にいらっしゃったお子さまや、お客様、ご親戚が愛鳥さんに興味を持ったり
可愛くて仕方がない愛鳥さんをむしろ見てほしいこともあるかと思いますが
慣れない方が関わることによるロストや事故には充分にご注意ください。
愛鳥さんの安全を最優先に、無理に放鳥しない判断も必要な場合があります。
飼い主さんの責任
愛鳥を、危険から守るのは飼い主さんの義務であり、責任です。
飼い主さんが不在の際に家族が誤って逃がしてしまったとしても
それは「飼い主さん自身の責任は全くない」とはなりません。
飼い主の責任とは
ここでいう責任とは
「他者や自分に押し付けて責めるため・十字架にするため・負い目にするもの」ではなく
問題が起こることを防ぐため、起こってしまった問題を正しく受け止め向き合うため
そして正しく次に活かすために必要な「責任」への認識です。
これは個人的な意見ですが、例え「不在時に家族が逃がしてしまった」という事実があっても
文字数の限られるSNSで、そのことをあえて記載することはあまりおすすめできません。
飼い主さん自身がどんなに必死で悔やんでいても、日頃のロストの多さに心を痛めている読み手側からは
無責任な書き方だと受け取られてしまったり、無用な誤解を招くことにも繋がりかねないのです…
家族での周知徹底
協力を得る前に、理解を得る
私たちが生きていく上で、興味を持てず知らないままのこと、知らないうちに誤解している物事、知ったつもりになっていることは、世の中に本当に多くあります。
それと同じように飼い鳥に詳しくない、特に興味のない一般の方や、小さい頃に鳥を飼っていたとしても、昔の”当たり前”がそのまま残っている方を含めて、飼い鳥について何らかの誤解がある方は圧倒的多数です。
同居する家族の間でも、生命を預かることへの意識、危機管理への認識に大きな温度差があることは決して少なくありません。
「これはこうしないとダメ」と伝えるだけでは、納得が得られずに時に反発を生むことも…
「なぜ気をつけなければならないのか」
「外に出てしまった飼い鳥がどれほど弱い存在なのか」というお話をして頂き
納得・理解を得た上で協力してもらうことが重要です。
そして、不運(悪い偶然)やミスが重なったり、人の出入りが増えるなど普段と違う状況になってもそのままロストに繋がらないよう
事前に考え得る限り「外との通路」を作らないための物理的な対策をしていきましょう!
対策①扉をロックする
出入り口を鍵などでロック!
室内のドアノブを鍵付きのものに変更することもできます
業者に依頼するほか、ご自身でも施工することができ賃貸でも原状回復できますが
持ち家ではない場合、大家さんまたはご契約の不動産会社に確認をしましょう。
補助錠を使う
そして、不在時に勝手に部屋に入られることを防ぐために室外からかける補助錠もあります。
放鳥中に、外から部屋のドアを不用意に開けられないようにするために
放鳥する際は内側から補助錠でロックをすることも安全対策になります。
ドアではなく、引き戸用のストッパーなども販売されています。
ここからは、工事や穴開けが不要な製品を一部ご紹介致します。
どうしても強度は劣りますので、防犯対策としてではなく
不用意に開くことを防ぐ目的としてお考え下さい。
外側からロックする補助錠
外出中など、飼い主さんが部屋に居ない際に外側から第三者によって開けられなくするために、鳥の居る部屋の外からかけるタイプの鍵をご紹介します。
内側からの補助錠と比べると数は少ないようです。
穴開け不要で、既存のネジ穴にしっかりと固定ができるようなタイプです。
据え置きできて、外したプレートの保管もマグネットに着けておけるので便利!
内側からロックする補助錠
放鳥中に外側から第三者によって開けられなくするために、部屋の中からかけるタイプの鍵をご紹介します。
引き戸向けの商品もあり、挟むだけの簡単なものも。
穴開け不要で、既存のネジ穴にしっかりと固定ができるようなタイプです。
据え置きできて、外したプレートの保管もマグネットに着けておけるので便利!
穴開け不要で持ち運びのできる、ポータブルタイプの内鍵です。
季節や日によって、放鳥する部屋が違ったり
愛鳥を伴っての帰省をされる場合にも便利です!
両面テープでドアノブの下に設置するだけで、簡単にロック!
戸棚などにも利用ができ、地震による散乱防止にも役立ちます。
引き戸にも使える、ペット用品のマルカンからの商品です。
ただし接着タイプのため、接着面の材質によっては貼りつきづらい、剥がれてしまう可能性もあるので注意が必要かと思われます!
ふすまなどの引き戸に内側から隙間に差し込むタイプのシンプルなストッパーです。
6個入りで、好きな高さに使うことができ、引き戸の上下で複数使うことでより強化にすることもできます。
対策②カーテン・間仕切り
放鳥している空間から、玄関などの出入り口までに扉が無い場合や
内扉があっても、出入り口から近い場合状態で
第三者が玄関を開けてしまうと非常に危険です。
「放鳥中に玄関を開けない」ことを前提に
もし不用意に開いてしまった際にロストを防ぐ可能性を少しでも上げるためのものです。
あくまで補助的なものとしてお考えください。
なるべく廊下などの通路、もしくはドアなどの出入り口にも
のれんやカーテン、間仕切りなどを用いて
可能な限り「屋外との通路を作らない」ための対策をしていきましょう!
どんなものを使えばいい?
外から入る風に簡単になびいてしまわないよう、ある程度の重さのある生地を選ぶのがオススメ
逆に、風を通す”ひものれん”(ストリングドアカーテン)なども選択肢のひとつです。
もし、住宅事情などで薄手の生地を使用する際には
重りを後付けする、マグネットやマジックテープ、洗濯ばさみ(クリップ)などを使い、不用意に通れる隙間ができないような工夫をするといいかもしれません。
間仕切りの一例
階段からの冷気を防ぐ目的のカーテンですが
玄関と繋がった廊下への間仕切りとしても、と表記されています。
カーテン専門店なのでオーダーサイズもできるのが魅力。
穴を開けずに取り付け可能な突っ張りタイプのカーテンレールが付属し、設置方法などの解説も詳しく掲載されています。
本来は、リビング階段などを仕切って保温や目隠しをする用途の間仕切りカーテンです。
EVA素材で比較的耐久性があり、マグネット式で出入りの際にすぐ隙間を閉じることができるのもポイントです。
ドア枠にマジックテープで設置するタイプなので、通路には不向きです。
見通しが効き、通気性もありマグネットで閉まることがメリット。
しかし通常の網戸は「虫の出入りを防ぐ」ほどの強度しかなく、パニックで激突し突き破る可能性や、閉じる際にマグネットがずれて隙間が空くことも考えられます。
※窓用ですが、猫などの爪に耐えられるようペット用として強化されたものや
ステンレス製のものも販売されていますので、ぜひそちらもご検討ください。
その他の対策一例
鳥専用のロスト対策専用品は市販されていないのが現状ですが
猫の脱走防止、防犯対策用品などで活用できるものも少なくありません。
猫向けの脱走防止フェンスとして、脱走防止フェンスやパーテーションなども販売されています。
出入りが簡単で、見通しもよく、風になびくなどの心配が要りません。
廊下だけではなく、窓やベランダなどでも活躍するものが多いです。
鳥用ではないため、ピッチ(網の間隔)には充分ご注意の上でお求めください。
小型の鳥さんなら2cmの隙間があれば通り抜けられます。
設置が簡単な突っ張り式で高さ可変のものも多いですが、隙間を塞ぐなどの工夫は必要になります。
主に防犯対策用品として、玄関や勝手口の開閉や人感センサーでチャイムが鳴るもの
スマホに通知がくるものなども販売されています。
センサーの感度、電池の消耗などを考えると絶対の信頼を寄せてしまうことは難しいので
対策のひとつとして、参考までのご紹介です。
発想の転換ですが、床となる底面があるボックス(テント)タイプの
大型の蚊帳の中で放鳥をするというのも方法のひとつです。
軽いもので、組み立てもそう難しくないものが、様々な大きさで販売されています。
飛び始めたばかりだったり、怪我などで飛ぶことを制限されている場合にも。
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