慣れと油断
信頼関係を築けている飼い鳥であれば飼い主との距離感が近く
小さな身体でも強く長く、そして明るく命を燃やし続けてくれます。
しかし、一方で弱く脆く、繊細な生き物でもあります。
それを頭では分かっていても、我々にもそれぞれ生活があり
毎日側に居る事が当たり前になってしまうこと、
油断したり感覚が麻痺してしまう気持ちは痛いほどわかります。
ニンゲンだれしも慣れや油断はつきものやろーけど
読んでちょっとでも意識変わってくれたらええな…
クリッピングしてるから大丈夫?
うちの鳥はクリッピングしてるし、窓を開けてても逃げないから大丈夫
クリッピングしていても飛べる場合があり、ロストの事例もあります!
鳥はちょっとしたことでパニックになることもあり、そういうときに思わぬ動きをするものです
クリッピングの是非は置いておくとして
少なくとも「ロスト対策としての」クリッピングはおすすめできません…
まだ飛べないヒナだから大丈夫?
まだ飛べないヒナだから大丈夫でしょ!
挿し餌中のヒナでもロスト事例がたびたび散見されています
保護・目撃例に関しては残念ながら故意の遺棄(わざと逃がすこと。犯罪です)という可能性もあります…
遠くまで飛べない分すぐに保護できる可能性もありますが、
保護できなければ襲われる危険は高く、生存率は更に低くなる弱い存在です
今まで大丈夫だったから、大丈夫?
とってもなついてくれてる!信頼関係もある!
今まで肩に乗せて一緒にお散歩しても大丈夫だったし、呼んだら戻ってくる。
うちは特別、うちは大丈夫!
うちは大丈夫、という油断によるロストは何よりいたたまれません…
たとえ呼び戻しができても「その時」は一瞬です
トビ・カラスなどの捕食者は離れた場所から観察していますよ
油断大敵!
- 例室外での日光浴の間に目を離している
- ➡
転倒での分解、猫やカラスなどの外敵に襲われる危険も。
ケージやキャリーは対策した上で、目を離さずに見守って!
- 例移動中のキャリー(ケージ)にロックをしていない
- ➡
これもロストの大きな原因になりかねません。
バッグに入れても布地に扉が引っかかって扉が開いてしまう例もあるため、ナスカンなどでロックを!
- 例ケージの餌窓にロックをしていない
- ➡
多くのケージに用意されているスライド式の餌窓ですが、インコなどの器用な鳥はコツをつかめば簡単に開けてしまいます。
室内でも脱走すれば思わぬ事故やロストにつながるので対策を!
- 例家族で自分以外は気をつけていない
- ➡
飼い主さん自身は気を付けていても、家族が同じとは限りません
ヒヤヒヤすることがある、理解を得られていないと感じるようなら危険信号です
- 例放鳥する部屋と玄関が近く出入りも多い
- ➡
「放鳥中に玄関が開いてロストしてしまった」残念ながらよく目にします
- 例放鳥中に見失うことが多い(目を離している)
- ➡
「こんなところに居たの!」とよくなる飼い主さん。
常に視界の中に入れて何をしているのか把握するのは大切なことです。
- 例出しっ放しの放鳥(長時間目を離す)
- ➡
安全対策の徹底された鳥専用部屋は除くものとしますが、
メリハリの無い放置する放鳥はあらゆる事故に繋がります
- 例眠い/体調が悪い時も無理をして放鳥
- ➡
普段起こさない判断ミスがつきものです。
鳥の期待に応えたい気持ちは分かりますが
無理は禁物です…
知ってほしい現実
SNSや専用掲示板ではロスト情報が絶えないのをご存じでしょうか?
もし、ご存知ないようでしたらどうか一度でも、
こちらから(外部リンク集) その一部をご覧になってみて頂けないでしょうか。
ずっと後悔し、何年も苦しんでいて自分を許せない飼い主さんも少なくありません
同リンク集から保護された鳥達の存在・保護活動の存在を知って頂けると幸いです。
コメント